「国民が安心して利用できる高額療養費制度の見直し法案」を衆院に提出

 中道改革連合は4月20日、「国民が安心して利用できる高額療養費制度の見直し法案」(正式名称:全ての国民が安心して医療を受けられる環境の整備を図るための高額療養費等の制度の在り方に係る措置に関する法律案)をチームみらい、日本共産党と共同で衆院に提出しました。

 政府が提出した「健康保険法等の一部を改正する法律案」では、高額療養費について、長期療養者への一定の配慮が規定されているものの、多数回該当や年間上限に該当しない場合の患者負担が現行より増加すること等が懸念されています。この点、高額療養費が医療保険制度において中核的な役割を果たしていることや、現在の物価上昇などの経済社会情勢を踏まえると、慎重な議論が必要であると考えます。特に、現役世代については、がんや難病を患うと家計における収入・支出への影響が大きく、収入減により教育費の負担をはじめ扶養に要する費用の負担が増加することから、十分な配慮が必要です。

 そのため、政府が高額療養費の政令を適正に定めるよう、政府に政令の制定過程で必要な措置を講じさせることが必要です。本法案は、全ての国民が安心して医療を受けられる環境を整備するため、高額療養費制度の在り方に係る措置についての基本方針を定めるとともに、政府に対してこの基本方針に基づいて必要な法制上等の措置を講ずることを義務付けるものです。

 法案提出後、記者団の取材に応じた筆頭提出者の濵地雅一衆院議員(中道改革連合厚生労働部会長)は、「今回(の政府の高額療養費制度の見直しでは)、多数回該当が据え置かれ、年間上限もついた。高額療養費制度は制度維持が大事である。超党派の議連の意見を受けたり、患者の皆さんの意見も聞き、今回はある程度、私自身は政府案に一定の評価をしているが、応能負担を超えるところがあるのではないかと思う。多数回該当に該当しない方々、特に所得の低い方。そういう趣旨も踏まえて、政府に対しては措置を講じさせたいと思っている」と法案提出の趣旨を述べました。また、「提出をしたからには成立を期して、これからさまざま説明や根回しをしていく。チームみらいと共産党は共同提案者。他の野党も含めてご説明して賛同が得られるようこれから努力していく」と法案成立に向けた意気込みを語りました。

 また、早稲田ゆき衆院議員は「今後、政府は高額療養費について段階的な見直しを予定している。多数回該当、年間上限に該当しない患者の自己負担が増えるという可能性が大変大きい。このところに着目して、診療控えや治療断念が行われることがないように、そして憲法25条の生存権を保障した趣旨に適合するように、実態に即した改善を求めたい」と述べました。

【要綱】国民が安心して利用できる高額療養費制度の見直し法案.pdf
【法律案】国民が安心して利用できる高額療養費制度の見直し法案.pdf

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