【衆院本会議】予算委員長解任決議案 伊佐進一議員が趣旨弁明 山本香苗議員が賛成討論

衆院本会議が3月13日、「予算委員長坂本哲志君解任決議案」を議題に開かれ、伊佐進一議員が趣旨弁明を行い、山本香苗議員が賛成討論に立ちました。記名投票の結果、賛成109、反対351で解任決議案は否決されました。
■趣旨弁明■
伊佐議員は坂本予算委員長解任決議案提出の理由について発言しました。
(1)高市総理が異例の1月の解散総選挙に踏み切った当時から予算の年度内成立を困難にし、国民生活に深刻な影響を与えることを再三指摘してきたこと(2)国会召集日が大幅にずれ込み、予算審議が始まったのは年度末までわずか1カ月しかない状況でしたが、野党は国民生活に支障が生じないよう、必要不可欠な暫定予算及び関連法案の年度内成立に協力する姿勢を一貫して示してきたこと(3)過去最大の122兆円規模の令和8年度(2026年度)総予算をしっかり審議するという、立法府の当然の責務を果たすため、与野党間の合意に基づく円滑な審議を目指し取り組んできたこと――などを列挙したうえで、伊佐議員は「令和8年度総予算案は、内外の諸課題が山積している中において、与野党間で丁寧な審議を行うべきです。しかし、予算委員長の坂本哲志君は、与野党間の合意形成を得ることなく、数の力に任せて一方的に数々の日程を、自らの職権で強硬に進めてきました。与党の意のままに、9つもの日程を委員長の職権で立て続け、総理が出席する集中審議を大幅に省略し、きめ細かい質疑を通じて予算案の詳細な審議に資する分科会を一度も開かず、昨年92時間あった対政府質疑をわずか59時間で打ち切り、過去、例を見ないほど審議を短縮しました」と指摘。
「与野党を超え、この議場に集う私たち一人ひとりは、国民の皆さまから負託を受けた立場です。その私たち立法府から行政府に対する議論や審議の機会を大幅に制限することは、立法府の使命をないがしろにし、民主主義の根幹を大きく揺るがすもの」「民意を反映する予算審議の空洞化ともいえる、この状況を招いた責任は極めて重く、委員会運営を強行する坂本哲志君は、予算委員長の任にあらず、解任されるべきです」と訴えました。
伊佐議員は「なぜ、予算の国会審議が重要か」について切々と説き、「国会は、政府の下請け機関ではありません。与野党関係がなく、私たち一人ひとりは、国民の皆さまから負託を受けた立法府の議員です。行政に対して私たち国権の最高機関である立法府の立場から、予算や法案をチェックする行政監視機能、財政統制機能がないがしろにされている現状は、与野党を超えて抗議すべき事態です。にもかかわらず、まるで誰かからの抗しえない強い指示があるかのように、立法府の使命をないがしろにする強引な委員会運営を行った坂本哲志君は、予算委員長の任に値しません」と力を込めました。
20260313予算委員長 坂本哲志君解任決議案 趣旨弁明 伊佐進一議員.pdf
■賛成討論■
続いて賛成討論に立った山本議員は冒頭、「本決議案は、特定の個人を批判することを目的とするものではありません。いま問われているのは、予算委員会という国会審議の中枢における委員長の職責、委員会運営の原則、そして議会制民主主義そのものへの信頼であります」と発言。「言うまでもなく、予算委員会は国家の基本である予算を審議する場であり、国民生活に直結する政策を議論する、国会の中でも最も重要な委員会の一つであります。だからこそ予算委員長には、与野党双方の立場を踏まえながら、審議が公正かつ円滑に行われるよう運営するという、極めて高い中立性と公正性が求められます」「これは単なる慣例ではありません。長い国会の歴史の中で積み重ねられてきた議会運営の原則であり、議会制民主主義を支える重要な基盤であります。その原則の一つが、『委員長の職権行使は例外的なものであり、与野党間で十分な協議を尽くしたうえで、なお合意に至らない場合に限り、やむを得ず行使きれるべきものだ』という考え方であります。しかしながら、今の予算委員会の運営は、この原則に照らして看過できない重大な問題があったと言わざるを得ません」と訴えました。
山本議員は「予算委員会冒頭三日間の基本的質疑以降、ほぼすべての委員会は委員長職権で開催されました。与野党が合意して設定されたのは、2月9日と12日のわずか2日だけで、分野別に詳細な審議を行う分科会は37年ぶりに開催されず、総理が出席する集中審議は3月9日の4時間、12日の7時間という合計11時間にとどまっていること、さらに、4回行われていた省庁別審査において、予算案の責任者である財務大臣が出席したのは、たった1日であったことなど、前例のない国会運営が行われたことを問題視しました。
「もし今の事態を看過するならば、同じことはこれからも繰り返されるでしょう。そしてその時、傷つくのは政党ではありません。議会そのものへの国民の信頼であります。国会は、与党のものでも、野党のものでもありません。主権者である国民のための議論の場です」「その公正さを守るのか、それとも力による議事運営を前例として残すのか。今、この議場にいる私たち一人ひとりの判断が、この国の議会の姿を決めることとなります」と述べ、賛同を呼びかけ、討論を終えました。
20260313予算委員長解任決議賛成討論 山本香苗議員.pdf