世界の分断の根源に迫る――中道リベラルの国際連携へ ― GPM参加を通じた手応えと課題 ―

国際会議の会場でスピーチする小川代表

 中道改革連合の小川淳也代表は、スペイン・バルセロナで開催された国際会議「グローバル・プログレッシブ・モビライゼーション(GPM)」に参加し、世界各国の進歩・民主・中道勢力のリーダーと議論を交わしました。「外交政策ネットワーク:公正貿易、グローバルな正義、進歩的な外交政策の未来」をテーマとする分科会でスピーチするとともに、立憲民主党の牧山ひろえ参院議員と連携し、30人を超える世界各国の政治指導者と会談しました。

「強い経済と弱い政治」のギャップを問う 

 小川代表はまず、長年抱いてきた問題意識をスピーチで訴えました。「現在の国連のあり方や国際社会の構造、そして『強いグローバル経済』と『弱い国際政治』のギャップこそが、世界中の人々が苦しんでいる最大の理由ではないか」と指摘しました。

 その上で、「現在の政治の不安定化は世界共通の課題であり、その背景には格差の拡大や生活不安の増大がある」と分析し、「ポピュリズムを非難するだけでは問題は解決しない。グローバル経済に見合った再分配や社会的投資を通じて、人々の生活を安定させなければ、政治の不安定化は止められない」と訴えました。

 さらに、問題を放置した場合のリスクについても言及しました。「このままでは、歴史が繰り返してきたように、戦争や暴力によって矛盾が解消されてしまう可能性すらある」と述べ、この危機感の共有と行動の必要性がスピーチの核心であったと明かしました。

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中道リベラルの国際連携の可能性 

 個別面談は約30人以上にのぼり、各国の指導者との対話が行われました。スペインのサンチェス首相に対しては、「法の支配を国際社会で訴えてきた姿勢への敬意と、今後の連携の意思を伝えた」と述べました。英国のラミー副首相やドイツのクリングバイル副首相とは、極右政党の台頭への懸念について意見交換したと述べました。

 フィンランド社会民主党のリントマン党首からは、「福祉は再分配ではなく、ノーリスク・ハイリターンの社会的投資であるという政策的示唆を得られた」と述べました。アメリカ民主党のマーフィー上院議員からは、現在のアメリカの状況に対する自信の揺らぎが示され、「将来的な揺り戻しへの一つの期待材料とも受け止めた」と述べました。

 ロベーンスウェーデン元首相による「日常生活そのものが国際問題である」との発言や、ラマポーザ南アフリカ大統領による国連改革の必要性の指摘など、多くの示唆を得たと語りました。こうした交流を通じて小川代表は、「世界には中道リベラルがなお政権を担う国があり、その連携は大きな励みになる。『一人ではない』という実感と希望を得た」と強調しました。

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表層的対立を超え、本質的問題へ

 一方で、会議全体に対する課題も明確に指摘しました。「これほど多くの世界のリーダーが集まってもなお、『右派と戦う』『右派を倒す』といった表層的な議論にとどまっている」と指摘し、「本来問うべきは、なぜ右派が勢いを持つ時代になったのか」と問題提起しました。

 「格差や貧困の拡大が根本原因であり、現在のグローバル経済の下、民主国家が中間層を再生産できていないことに問題がある」と述べました。「問題の本質を再定義し、グローバル経済・グローバル政治・グローバルな社会政策を志向する必要がある」と説き、日本の役割に関して「本質的課題の議論を世界でリードしていきたい」と意欲を示しました。

 そして最終的なビジョンとして、次のように語りました。「戦争ではなく、外交的対話と合意によって国際秩序を構築すべきだ。覇権ではなく、多国間の協調と合意に基づく民主的で透明性の高い国際社会を目指すべきであり、それは国連改革につながるべきだ」と訴えました。

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【主な日程(バルセロナ訪問)】

※4月16日夜にバルセロナ到着、4月19日朝に現地出発

【4月17日(金)】 08:30–09:30 現地情勢について四方明子在バルセロナ総領事ブリーフ

10:00–10:45 進歩同盟グローバルコネクト(ネットワーキングイベント)

<個別面談・意見交換>

11:00–11:15 ハナ・シャロウル(スペイン社会労働党 国際政策・開発協力委員長/欧州議会議員)

11:15–11:30 ウクライナNGO代表

11:40–12:20 リサ・ホンティベロス(フィリピン上院議員)

12:30–12:55 ロイター通信取材

13:00–13:20 ステファン・ローベン(欧州社会党党首/スウェーデン元首相)

13:25–13:40 ウェイン・スワン(オーストラリア労働党 全国代表)

14:00–15:00 「外交政策ネットワーク:公正貿易、グローバルな正義、進歩的な外交政策の未来」

パネルディスカッションにて小川代表がスピーチ

15:30–15:50 サルマン・クルシード(インド元外相)

16:00–16:25 サンドラ・ゴメス(欧州議会議員)

16:30–16:50 オズギュル・オゼル(トルコ共和人民党党首)

17:30–17:50 ベネズエラ政党関係者

18:00–18:30 エリー・シュライン(イタリア民主党党首)

19:45–22:30 サンチェス首相主催ハイレベルレセプション

(ヴェンコ・フィリプチェ〈マケドニア社会民主同盟党首〉、アンッティ・リントマン〈フィンランド社会民主党党首〉、ラース・クリングバイル〈ドイツ社会民主党共同党首〉、ジャウメ・コルボーニ〈バルセロナ市長〉、ペドロ・サンチェス首相、カタルーニャ州首相、ナシマ・ラズミヤルフィンランド国会議員、エディウィオ・シルバ〈ブラジル労働者党党首〉、モハンマド・シュタイエ〈パレスチナ元首相〉、デイヴィッド・ラミー〈英国副首相〉、クリス・マーフィー〈米国上院議員〉ほか)

【4月18日(土)】

09:30–10:00 ハビ・ロペス、カルメン・ヴェッゲ〈欧州議会議員〉

10:15–10:35 アンッティ・リントマン〈フィンランド社会民主党党首〉

11:00–11:20 ポール・マニェット〈ベルギー社会党党首〉

13:30–19:00 GPM本会議(スペイン首相、ブラジル大統領、南アフリカ大統領、進歩同盟グローバルコーディネーター、欧州社会党党首、パレスチナ元首相、米ミネソタ州知事、米国進歩センター会長ほか登壇)

19:00–19:30 スペインネットメディア取材

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