【代表選】小川淳也衆院議員を新代表に選出「国民生活の安定と将来への見通しを提起し、今の安心、将来への希望を提供する」

中道改革連合は2月13日、党本部で議員総会を開き、新代表に小川淳也衆院議員を選出しました。野田佳彦、斉藤鉄夫両共同代表の辞任を受けて実施された代表選挙には、届け出順に階猛衆院議員、小川淳也衆院議員の2人が立候補。党所属国会議員49人による投票の結果、小川衆院議員が27票を獲得し、22票の階衆院議員を破って新代表に就任しました。議員総会の進行は、代表選挙管理委員会委員長(議員総会長)の菊田真紀子衆院議員と、委員の浮島智子衆院議員が務めました。
小川新代表は選出後のあいさつで「本当にこの短期間の中、お互いの素性や経験も含めて、十分に分かり合えているとは言えない中での選択、極めて困難を強いたと思う」と議員らへの謝意を述べた上で、「そのような中でいただいた選択、僅差とはいえ、非常に重い責任を負えとの皆さまの意思をしっかりと受け止め、所信の一端で申し上げたことに、うそ偽りなく、真摯(しんんし)な姿勢で、誠実に務めを果たしてまいりたい」と決意を語りました。
階候補への敬意についても触れ、「階候補とは、こういう形でフェアに競わせていただき、心より敬意と感謝を申し上げます。多数の方々が階候補に期待をされたという事実も、ただいま明らかになった通りで、その重みも、ゆめゆめ忘れることなく、私の両肩に乗ることになる」と述べ、党内融和を重視する姿勢を示しました。
今後の党運営については「大事なことは、国民生活の安定と将来への見通しを、私ども野党第1党がしっかりと提起し、今の安心、将来への希望を提供することが最大の目標であり、その過程において、この党に対する信任と期待は高まっていくものと確信をしております」と強調。「人数が少ないため、それぞれの立場で一人当たり数人分から数十人分のお仕事をお願いしなければならない場面も多々出てくるかと思う」と所属議員に協力を求めました。
最後に、特別国会での論戦と党勢拡大に向けて、全員でがんばろう三唱で締めくくりました。
階、小川両候補の決意表明の概要は以下の通りです。
■階猛候補

階候補は冒頭、総選挙から1週間もたたない中での代表選挙となったことに触れ、厳しい選挙を勝ち抜いた議員らに敬意と祝意を表しました。同時に「私たちの後ろには多くの同志が涙をのんだ」と述べ、「この辛さ、苦しさ、やり切れなさを私たちは背負って、その方々の分までしっかり働いていく必要がある」と語りました。その上で「この党をもう一度チャレンジしたいと思っていただける党にするために、先頭に立って中道の旗を高く掲げて、全力でこれから歩んでまいる」と決意を示しました。
階候補は自身の経歴を振り返り、大学受験での2浪、東大野球部時代の70連敗、勤務先銀行の破綻を経て10回目の受験で司法試験に合格した経験を紹介。「どんな逆境でも諦めない人間だ」と強調しました。一方で「そのチャレンジを応援し続けてくれた、そして支えてくれた人があってのこと」と述べ、厳しい境遇にある人々にチャレンジの機会を確保することは「憲法の14条、平等原則にも基づく、本当に政治家として責任がある」と訴えました。
代表就任後の目標について、階候補は花巻東高校の佐々木監督から聞いた「夢と目標は違う」という言葉を引用。「目標には期限と数値がある」として、任期1年間の具体的な道筋を示しました。通常国会期間中には総選挙の結果について「現象にとらわれるのではなくて、原因をしっかり調べて、現象と原因は分けるべきだ」と述べ、敗因分析と落選者への再チャレンジ支援を行うとしました。国会論戦では「証拠と論理」に基づく議論を徹底し、「少数精鋭だけれども一騎当千の仲間がそろった魅力ある政党だということをアピールしていきたい」と述べ、政党支持率10%超えを目指す考えを示しました。会期終了後は政策の5本柱を具体的な法案に仕上げるプロジェクトチームを立ち上げ、任期終盤の通常国会では中道の旗の下に集まれる政党と連携して法案実現を図るとしました。
野田前代表、斉藤前代表について「本当にこの厳しい決断をして総選挙に臨まれた」と敬意を表し、「中道改革の旗というのは方向性としては全く正しいと私は確信を持っている」と述べました。「右でも左でもない真ん中の道を歩んでいく、それは国民に安全と安心と安定をもたらす道だ」とする一方、「安全・安心・安定、これだけではなくて、未来への希望も持っていただく必要がある」と改革の重要性を強調しました。
政策理念として階候補は「富国共栄」を掲げました。「富国なくして共栄なし、共栄なくして富国なし」と述べ、両者が補い合う関係にあると説明。富国については「一時的、刹那的にお金があればいいというものではない。お金だけではなくて、人がウェルビーイング、生きがい、幸福感、これを持って皆さんが暮らせることこそが、本当に豊かな国だ」と定義しました。共栄については、負担能力に応じた再分配と誰もが生き生きと活躍できる社会の実現を掲げました。外交面では「我が国に脅威を与える国々に対しては、ヨーロッパ諸国、あるいはアジアの志を同じくする同志と連携して、しっかり外交努力を積み重ね、平和主義、専守防衛、そして非核三原則を貫いてまいりたい」と述べました。
階候補は最後に「今だからこそ私は立ち上がった。いつもピンチになるたび、逆境になるたびに、今はどん底だけれども上しかないと思って、何とか今まで歩んでこれた」と振り返り、「今もまさにどん底かもしれないが、上しかないタイミングだ」と述べて支持を訴えました。
■小川淳也候補

小川候補は野田前代表、斉藤前代表について「結果の如何にかかわらず、この間大変なご労苦、ご苦心の連続であったことと拝察をいたします。心より敬意とご慰労を申し上げます」と謝意を示しました。
小川候補は自身の経歴について、1971年に高松市内でパーマ屋を営む家庭に生まれ、中央官庁で10年勤務した後、「当時の傷んだ自民党政権を見て、国民にはこれに代わる選択肢を持つ権利があり、資格がある。何としても強くて、魅力的で、賢くて、したたかな野党第1党という、この国に必要なインフラを用意したい」と思い、民主党の門をたたいたと振り返りました。政権時代に国民の期待に十分応えられなかった面があったとしつつも、「定期的に政権が変わることで、生身の人間が預かる巨大な国家権力と巨額の国家予算を定期的に浄化し、政策の軌道修正を行っていくことこそが、この国の末長い繁栄と、この国に生きる国民の幸せにつながる、その信念確信はいささかもゆらいだことはない」と述べました。
党が目指すべき方向性について、「真ん中の道を歩むことは既に宣言をしている」とした上で、「時に極論とは魅力的なものだ。答えを簡単にし、敵を作り、普段抱えているストレスを解消してくれる魅惑的なものが極論だ。しかし私たちは極論には組みしない、流されないということを決意した仲間たちだ」と強調。「右から叩かれながら、左から叩かれながら、まるで私の人生のようだが、堂々と真ん中の道を歩んでいこう」と呼びかけました。
具体的な政策の方向性として、小川候補は4点を挙げました。第一に自由と民主主義の確立で、「このたびの邪心に満ちた解散のあり方そのものが、私たちの目指す健全な自由と民主主義とは対極にあるものだ」と苦言を呈しました。第二に徹底した平和主義で、「最近、国民に戦う覚悟をあおる政治家が増えてきたことに、私は強い違和感と怒りを持っている。国民に戦う覚悟をあおる政治ではなく、国民を戦わせない覚悟をこそ政治家に求めていきたい」と訴えました。第三に生活者重視の具体化で、減税と給付に加え、正規・非正規に二分化した雇用構造の見直しや、食料・エネルギーの国産化を進める必要性を指摘しました。第四に透明性の高い政治で、「今回も裏金に手を染めた議員が複数復活してきているようだが、その対極をいこう」と提案しました。
党の責任者として目指すべき社会像について、小川候補は「人口減の中でいかに地域経済、地域社会を維持していくのか。昭和の時代に5%だった高齢化率は現在30%、やがて40%の時代を迎える今、どのように社会保障制度をリフォームすれば、国民は安心して今を生き、将来に望みをつなぐことができるのか。そして輸入に依存している食料とエネルギーを、いかなる政策で本格的に国産化を進めていくのか」と問いかけ、「こうしたトータルのビジョン、目指すべき社会像を明確に提示することができて初めて、野党第一党と言えるのではないか」と述べました。
国会改革については「非常に非効率、党議拘束がかかり、そして政権与党の事前審査、長時間の非効率な審議、国会を現代化し効率化していくことこそが、後の世に耐えられる国会へと生まれ変わらせる道だ」と述べ、旧公明党、現公明党出身議員の知見を生かしていく考えを示しました。
党改革については、党のアイデンティティーと存在意義の共有、党内融和、参議院議員や地方議員との丁寧なコミュニケーション、落選した同志への物心両面の支援、女性・若手の登用を挙げました。
小川候補は最後に、昨年の夏に娘が出産したことに触れ、「赤ん坊の顔を初めて見たとき、この世代は2100年まで生きる世代だということを実感した」と述べました。「その2100年に、いかなる社会を私たちは残すことができるのか。地球環境、地域社会を、社会保障制度、雇用を、暮らしぶりを、どのような社会を残すことができるのか。大人社会の指導的立場にある党内の仲間として、その責任を一緒に果たしていきたい」と訴え、支持を呼びかけました。
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